廃棄物処理を生業とされている方達は、サービス業、流通業、重工業、食品製造業、石油化学業、農業、漁業等、様々な業種の廃棄物処理の最後の砦となっているのが現状です。この最後の砦でもしも処理が不可能となれば依頼元、処理元、住民が大パニックになることが予想されます。廃棄物処理業は現代社会が生み出す不要物を処理し、人類が豊かで清潔な生活を送るための縁の下の力持ちとなっているのです。
この業界に収集されてくる産業廃棄物(産廃)には、腐敗物、液状物、含水固形物、生ゴミ、魚介類、化学廃液等、様々なものがあります。これらの産廃は従来それぞれ別々に専用の設備を建設しなければなりませんでした。これには膨大な建設費、ランニングコストがかかるため、ほとんど対応できず、産廃は、最終処分場に持ち込まれ投入処分するしか方法はありませんでした。しかし、国内での最終処分場の新規建設はほぼ不可能になり、既存の最終処分場の寿命も残り少なくなっている今、産廃を単に収集して処分場に投棄集積するというシステムを終わらせなければならない時代となっています。
このような環境下にある今、唯一産廃の処理に対応できるのがオカドラシステムです。腐敗物、液状物、含水固形物、生ゴミ、魚介類、化学廃液などが同一装置ですべて処理できます。また、産廃には何が入ってくるか全くわからず、しかも含水率が99%(固形物1:水分99)〜50%(固形物50:水分50)と想定がつきませんがオカドラシステムは、含水率99〜50%の産廃すべてに対応できます。さらに、廃水、臭気を全くださない完全無公害システムであると共に、従来施設の1/4以下の大きさ及び敷地面積で済むなど数々の特徴を兼ね備えています。
オカドラシステムには従来システムのように、異物をスクリーンで除去し、固形分を遠心分離し、水分を濃縮蒸発し、最後に乾燥または焼却するという、様々な設備機器は不要です。バキューム車で吸引してきた産廃ならば直接オカドラサイクロンドライヤーに投入するだけで固形化するため、設備の簡素化が計れます。また、従来プラントとオカドラシステムの設備費、ランニングコスト、保守管理費、操作性の難易度を比較すると極端な差を生みます。
本プラントは腐敗物、液状物、含水固形物、生ゴミ、魚介類、化学廃液等、多種多様な廃棄物が同一装置で処理できます。液状から固形物、また固形物から魚介類へとの移行が操作パネルでの操作のみで簡単に行えます。まず原料の受入槽を各種類別に設備することによりサイクロンドライヤーにそれぞれ自動的に投入し乾燥処理します。例えば固形物を受入ホッパーにトラックから投入し貯蔵しておけば、操作パネルからの操作で自動的に下部スクリューでバケットコンベアーより中間ホッパーに移動し、指定したサイクロンドライヤーに押し込まれ、一定時間(約20〜60分)で乾燥して自動的に排出されます。これが順次繰り返されます。 乾燥品が肥料としてリサイクルされる場合は乾燥品ホッパーに貯蔵されます。 乾燥品に臭気があったり、リサイクルが不可能な場合、さらに減容するため、自動的にオカドラ高速炭化機に投入され、無酸素状態で熱分解され炭になります。この状態であればリサイクル可能になることが多々あり、また、減容率は乾燥品からさらに1/3〜1/5になるため、原料の1/20〜1/40程度になります。
この炭化に使用する熱源は脱臭装置の廃熱を利用しています。サイクロンドライヤーから排出される蒸発した水分と悪臭成分はダイレクトにテイネンピ高温酸化脱臭装置に導かれます。
ここで水分中に含まれたBOD、COD成分は650〜700℃で完全に高温酸化分解され、完全無害な状態で煙突より排出されます。この間、一滴の廃水も出すことなく運転操業されます。また、固形物を片方のサイクロンドライヤーで乾燥処理しているときでも、一方のサイクロンドライヤーでは液状物や廃液も同時処理することもできます。