水冷式の場合は、炭化時に気化したベンゼン系ガスと廃蒸気、有害ガスとスラッジが発生します。これらは、気化ガス冷却塔に運ばれ、ベンゼン系ガスと廃蒸気が冷却され、スラッジと共に除去されます。除去できなかった有害ガスは、間接加熱による白金脱臭器で無害化されたのち放出されます。冷却された物は、液状になり、サイクロンドライヤーに送り込まれ水分が蒸発され、乾燥スラッジとして再利用されます。サイクロンドライヤーから出る廃蒸気は、脱臭熱風発生機炉に送られ、有害物質が酸化分解されると同時に高カロリーの高温多湿ガスになり、カーボナイザーの外周を加熱した後、無害な状態で放出されます。
油冷式+水冷式の場合は、炭化時に気化したベンゼン系ガス、廃蒸気、有害ガス、塩素ガスとスラッジが発生します。これらは、まず油冷式の気化ガス冷却器でベンゼン系ガスが、冷却され除去されます。つぎに、アルカリ洗浄による塩素ガス除去器で廃蒸気と塩素、有害ガスが除去されます。塩素は塩水となり、残った有害ガスは、間接加熱による白金触媒脱臭器で無害化され、放出されます。気化ガス冷却器で冷却された油には、多少の水分とスラッジを含んでいるため、三層遠心分離機で油とスラッジと水に分離され、油は燃料等に再利用されます。塩素ガス除去器から出てくる水と、遠心分離機から出される水は、サイクロンドライヤーに送られて乾燥され、塩分だけが固形物として取り出されます。このとき発生する廃蒸気は、脱臭熱風発生炉に送られ、有害物質を酸化分解して無害な高温多湿ガスとなり、カーボナイザーの外周を加熱した後、放出されます。
| カーボナイザー | ガス溶融炉 | 焼却炉 | |
|---|---|---|---|
| 建設コスト | 2,500 万円/トン | 8,000 万円/トン | 7,000 万円/トン |
| 運転コスト | 1.2 万円/トン | 3.5 万円/トン | 3 万円/トン |
| メンテナンス | 15 万円/トン/年 | 90〜100 万円/トン/年 | 80〜90 万円/トン/年 |
| 敷地面積 | 400 坪 | 1500 坪 | 1500 坪 |
| 耐久性 | 20 年以上 | 20 年以上 | 20 年以上 |
| 操作員 | 4 人/日 | 20 人/日 | 20 人/日 |
| 公害 CO2,SOX,NOX | ほとんど無 | 大量 | 大量 |
| 処理物リサイクル率 | 100 % | 100 % | 0 % |
| リサイクルコスト | 炭/0円 | スラッグ/コスト 大 | 焼却炭/不可 |
| 廃棄物コスト | 0 円 | 0 円 | 焼却炭(活性炭)廃棄 大 |
| ダイオキシン処理 | 生成 無 | 1500℃で処理 | 活性炭処理 |
ガス冷却式カーボナイザーは、生ゴミ、紙ゴミ、廃プラスチックといった都市ゴミだけでなく、廃自動車のシュレッダーダストや廃タイヤ、医療廃棄物や使用済みの紙おむつなど、現在全国の焼却施設で処理が困難とされていた廃棄物も全て炭化処理します。もちろん塩ビが混入していてもダイオキシンはいっさい発生しません。
ガス冷却式カーボナイザーは、農産廃棄物、水産廃棄物、工場汚泥、廃液、家畜糞尿といった高含水廃棄物も乾燥などの前処理をせずに、直接投入して、完全無公害で炭化します。
ガス冷却式カーボナイザーは、炭化時に発生する気化ガスを冷却し、油に戻して燃料として使用する方式をとっています。この為、改正廃棄物処理法による焼却炉の分類に含まれず、1年間の環境調査の必要がないので、即時導入が可能になりました。
ガス冷却式カーボナイザーは、ダイオキシンを発生させない焼却炉といわれるガス化溶融炉と比べ、同処理能力機で、導入コストは約1/3、ランニングコストが1/4、メンテナンス費用は1/10しかかかりません。
ガス化溶融炉に比べ、設置スペースが1/4ですむ超コンパクト設計です。また、発火、爆発などの危険性が全くないので、どこにでも設置が可能です。
制御盤での簡単なボタン操作ですから、どなたにも運転ができ、無人での連続自動運転も可能です。
無酸素状態での熱分解処理なので、ダイオキシンだけでなく、CO2、SOx、NOx等の酸化化合物の発生もほとんどありません。